2017年02月12日

久しぶりの読書です。
明治から昭和にかけて神戸に存在した幻の総合商社「鈴木商店」の物語です。 
洋糖の貿易商の夫鈴木岩次郎が亡くなった後、「お家さん」と呼ばれて女店主として切り盛りした「鈴木よね」の波乱に満ちた人生を描いています。
よねは丁稚の「金子直吉」を番頭にして経営を任せてから台湾の樟脳油の販売権取得を皮切りに一大コンツェルンに発展させます。第一次世界大戦には金子が投機的な買い付けを行って日本一の総合商社になりました。
一方で大戦後は反動による不況から米騒動による本社焼き討ち、軍縮条約で過剰船舶をかかえ、関東大震災や昭和金融恐慌等の煽りを受け時代に翻弄されながら1927年に破綻します。
晩年のよねは祥龍寺の再興や女子教育にも心血を注いだともされています。
金子に全幅の信頼をおいたよねと最後まで鈴木商店に忠誠を貫いた金子との関係等玉岡さんがどのように描いたか興味と感心があります。
しばらくは寝不足が続きそうです。

                                                       まひろ


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